Schnittke, Alfred Garyevich (シュニトケ〔シニートケ〕、アルフレート)
Russia(USSR) - Germany / 1934.11.24 Engels, Saratov Oblast  -  1998.8.3 Hamburg
*[様々なジャンルの要素を組み合わせた現代音楽の一分野「多様式主義」の先駆者とされる作曲家。その作風からソ連時代は度々当局と衝突した。]



●交響曲
titlememo
交響曲第0番 (1956-57) [Orch]
交響曲第1番 (1969-74) [Orch] ※バロック音楽から軽音楽まで雑多な要素が混在しており、ヴァイオリンとピアノによるジャズのアドリブやコラージュ的な他作品の引用などが見られる。極めて実験的かつ複雑怪奇で渾沌とした内容。
交響曲第2番 「聖フローリアン」 (1979) [Soloists,Chor/Orch]
 "St. Florian"
※タイトルはブルックナーが葬られた教会の名前。前作と打って変わって真摯な内容。
交響曲第3番 (1981) [Orch]
交響曲第4番 (1984) [Alt,Ten,Chor/Pf/Orch]
交響曲第5番(合奏協奏曲第4番) (1988) [Orch]
交響曲第6番 (1992) [Orch]
交響曲第7番 (1993) [Orch]
交響曲第8番 (1994) [Orch]
交響曲第9番 (1996-97) [Orch] ※未完。アレクサンドル・ラスカトフにより補筆完成。

●管弦楽曲・協奏曲
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室内管弦楽のための音楽 (1964) [Chamber] ※消失。
ピアニッシモ (1968) [Orch]
 Pianissimo
イン・メモリアム (1977-78) [Orch]
 In Memoriam
※ピアノ五重奏曲の編曲版。
パッサカリア (1979-80) [Orch]
ゴーゴリ組曲 (1980) [Orch]
 Gogol Suite
※劇音楽『検察官物語』より。ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー編曲。
組曲「死せる魂」 (1984) [Orch]
 Dead Souls
※同名のテレビ映画より。ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー編曲。
典礼 (1985) [Orch]
 Ritual
夏の夜の夢(ではなくて) (1985) [Orch]
 (K)ein Sommernachtstraum
交響的前奏曲 (1994) [Orch]
リヴァプールのために (1994) [Orch]
 For Liverpool
ピアノ協奏曲 (1960) [Pf/Orch]
ピアノと室内管弦楽のための音楽 (1964) [Pf/Chamber]
ピアノと弦楽のための協奏曲 (1979) [Pf/Str]
4手ピアノと室内管弦楽のための協奏曲 (1988) [Pf(4Hands)/Chamber]
ヴァイオリン協奏曲第1番 (1957,63) [Vn/Orch]
ヴァイオリン協奏曲第2番 (1966) [Vn/Chamber]
ヴァイオリン協奏曲第3番 (1978) [Vn/Chamber]
ヴァイオリン協奏曲第4番 (1984) [Vn/Orch] ※曲中でヴァイオリニストに何らかの視覚的パフォーマンスが求められる。
ハイドン風モーツァルト (1977) [2Vn/Str]
 Moz-Art à la Haydn
ヴィオラ協奏曲 (1985) [Vn/Orch]
ヴィオラと小管弦楽のための協奏曲 (1997) [Vn/Orch]
チェロ協奏曲第1番 (1985,86) [Vc/Orch]
チェロ協奏曲第2番 (1990) [Vc/Orch] ※ムスティスラフ・ロストロポーヴィチに献呈。
合奏協奏曲第1番 (1977) [2Vn/PreparedPf/Cemb/Str] ★★ ※1988年にヴァイオリンをフルートとオーボエに置き換えたヴァージョンを発表。
合奏協奏曲第2番 (1981-82) [Vn,Vc/Orch] ※管弦楽は3群に分かれる。
合奏協奏曲第3番 (1985) [2Vn/Cemb/Pf/Cel/Str]
合奏協奏曲第5番 (1990-91) [Vn/Pf/Orch] ※ピアノは舞台裏に配置される。
合奏協奏曲第6番 (1993) [Vn/Pf/Str]
ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための三重協奏曲 (1994) [Vn,Va,Vc/Str]

●室内楽曲
titlememo
弦楽三重奏曲 (1985)
弦楽四重奏曲第1番 (1966) ※これ以前にも弦楽四重奏曲を書いているが、未完に終わった。
弦楽四重奏曲第2番 (1980)
弦楽四重奏曲第3番 (1983)
弦楽四重奏曲第4番 (1989)
ピアノ三重奏曲 (1992) ※弦楽三重奏曲の改作。
ピアノ四重奏曲 イ短調 (1988) ※マーラーのピアノ四重奏曲の断片に基づく。
ピアノ五重奏曲 (1972-76)
ヴァイオリン・ソナタ第0番 (1954-55) [Vn/Pf]
ヴァイオリン・ソナタ第1番 (1963) [Vn/Pf]
ヴァイオリン・ソナタ第2番 「クワジ・ウナ・ソナタ」 (1968) [Vn/Pf]
 "Quasi una Sonata"
チェロ・ソナタ第1番 (1978) [Vc/Pf]
チェロ・ソナタ第1番 (1994) [Vc/Pf]
イーゴリ・ストラヴィンスキーの思い出に捧げるカノン (1971) [SQ]
古い様式による組曲 (1972) [Vn/Pf]
 Suite in the Old Style
ドミトリー・ショスタコーヴィチの思い出に捧げる前奏曲 (1975) [2Vn]
きよしこの夜 (1978) [Vn/Pf]
 Stille Nacht
※原曲:フランツ・クサヴァー・グルーバー。不協和音に満ち溢れておりかなり不条理。
静寂の音楽 (1979) [Vn,Vc]
 Stille Musik
七重奏曲 (1981-82) [2Cl/Vn,Va,Vc/Cemb(orOrg)]
音と反響 (1983) [Trb/Org]
 Sound and Echo (Schall und Hall)
響く文字 (1988) [Vc]
 Klingende Buchstaben
オレグ・カガンの思い出に捧げるマドリガル (1990) [Vn(orVc)]
ムジカ・ノスタルジカ (1992) [Vc/Pf]
 Musica nostalgica
無伴奏チェロのための即興曲 (1993) [Vc]
弦楽四重奏のための変奏曲 (1997) [SQ]

●ピアノ曲
titlememo
ピアノ・ソナタ第1番 (1987-88)
ピアノ・ソナタ第2番 (1990)
ピアノ・ソナタ第3番 (1992)
6つの前奏曲 (1953-54)
ピアノのための変奏曲 (1954-55)
即興とフーガ (1965)
一つの和音による変奏曲 (1965)
 Variations on one chord
8つの小品 (1971)
4手ピアノのためのソナチネ (1995)

●合唱曲
titlememo
オラトリオ「長崎」 (1958)
 Nagasaki
カンタータ「戦争と平和の歌」 (1959)
 Songs of War and Peace
レクイエム (1975) ※「クレド」の終盤でエレキギターとドラムスが加わる。
ミンネザング (1981) [Chor]
 Minnesang
※合唱の人数は51人と指定されている。
カンタータ「身を慎み目を覚ましておれ」 (1983)
 Seid Nüchtern und Wachet
※「ファウスト・カンタータ」とも。
3つの聖歌 (1983-84) [Chor]
合唱協奏曲 (1984-85) [Chor]
回心の詩篇 (1988) [Chor]
 Psalms of Repentance

●舞台音楽
titlememo
オペラ『11番目の戒律』 (1962)
 The Eleventh Commandment
※未上演?
オペラ『愚者との生活』 (1990-91)
 Life with an Idiot (Жизнь с идиотом)
オペラ『ジェズアルド』 (1993)
 Gesualdo
オペラ『ヨハン・ファウスト博士の物語』 (1991-94)
 Historia von D. Johann Fausten
バレエ音楽『迷宮』 (1971)
 Labyrinths
バレエ音楽『黄色い音』 (1973-74)
 Der Gelbe Klang
※ソプラノ独唱と混声合唱を伴う。日本語版Wikipediaでは劇音楽に分類されている。
バレエ音楽『エスキス』 (1985)
 Sketches
バレエ音楽『ペール・ギュント』 (1988)
 Per Gynt

●映画音楽
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歯科医の冒険 (1965)
 Похождения зубного врача
※後に『交響曲第1番』『古い様式による組曲』に一部素材を転用。
人民委員 (1967)
 Комиссар
グラス・ハーモニカ (1968)
 Стеклянная гармоника
※アニメ映画。
チェーホフのかもめ (1970)
 Чайка
スポーツ、スポーツ、スポーツ (1970)
 Спорт, спорт, спорт
遠い日の白ロシヤ駅 (1971)
 Белорусский вокзал
君と僕 (1971)
 Ты и я
苦悶(ロマノフ王朝の最後) (1974)
 Агония
※『ラスプーチン』とも。とりわけ『タンゴ』が単独で有名になっている。
リッキー=ティッキー=タヴィー (1975)
 Рикки-Тикки-Тави
名も知らぬ俳優の物語 (1976)
 Повесть о неизвестном актёре
処刑の丘 (1977)
 Восхождение
小さな悲劇 (1979)
 Маленькие трагедии
エア・パニック 地震空港大脱出 (1980)
 Экипаж
エフゲニー・オネーギン (1981)
 Евгений Онегин
※映画というよりも朗読劇。
放浪物語 (1982)
 Сказка странствий
死せる魂 (1984)
 Мёртвые души
巨匠とマルガリータ (1994)
 Мастер и Маргарита