Gounod, Charles François (グノー、シャルル)
France / 1818.6.17 Paris  -  1893.10.18 Saint-Cloud, near Paris
*[バッハの旋律を引用した『アヴェ・マリア』やオペラ『ファウスト』で有名な作曲家。バチカンの実質的な国歌『賛歌と教皇の行進曲』も彼の作品。]



●交響曲
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交響曲第1番 ニ長調 (1854) [Orch]
交響曲第2番 変ホ長調 (1856) [Orch]
交響曲第3番 ハ長調 (-) [Orch] ※断片。CPOレーベルの交響曲全集に収録されている。
小交響曲 変ホ長調 (1888) [Band] ※小編成の管楽合奏による作品。

●管弦楽曲・協奏曲
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サルタレッロ (1871) [Orch]
ペダル・ピアノ協奏曲 変ホ長調 (1889) [Pf/Orch] ※「ペダル・ピアノ」は足鍵盤付きのピアノ。一時は楽器自体が廃れていたものの、2011年になって蘇演。
ペダル・ピアノと管弦楽のための協奏的組曲 (1888) [Pf/Orch]

●室内楽曲
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6つの弦楽四重奏曲 (-) ※1993年出版。
瞑想曲 (1852) [Vn/Pf/Org] ※大バッハの前奏曲に基づく。
『コジ・ファン・トゥッテ』による五重奏曲 (1856) [Vn,Vc/Pf/Org]
 Quintette de Cosi fan tutte
※全員足しても4人だが...。
セレナード (1863) [Pf/Vn,Vc]
聖セシリア讃歌 (1864) [Vn/Pf/Org]
 Hymne a Sainte-Cécile

●ピアノ曲
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8つのメロディ (1864)
操り人形の葬送行進曲 (1872)
 Marche funèbre d'une marionnette
※1879年に管弦楽版発表。『ヒッチコック劇場』のテーマ曲に使われ一躍有名になった。

●歌曲
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夕べ (1842)
 Le soir
セレナード (1855)
 Sérénade
※詞:ヴィクトル・ユゴー。細かな改訂を繰り返している。日本では『夜の調べ』のタイトルで教科書に掲載された。
春の歌 (1860)
 Chanson de printemps
おやすみ (1871)
 Good Night
思い出 (1871)
 Le souvenir
おいで、芝生は緑 (1875)
 Viens, les gazons sont verts
去りし人 (1876)
 L'absent
※作詞もグノー自身。最晩年の1892年にも同名の歌曲を書いている。
夜に寄せる讃歌 (1889)
 Hymne à la nuit
花嫁に寄せるオーバード (1890)
 Aubade à la fiancee

●合唱曲
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オラトリオ「トビー」 (1854)
 Tobie
オラトリオ「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」 (1855)
 Les Sept Paroles de Notre Seigneur Jésus-Christ sur la Croix
オラトリオ「ガリア」 (1871)
 Gallia
※正確にはモテットらしい。
オラトリオ「ティベリアス湖上のイエス」 (1873)
 Jésus sur le lac de Tibériade
オラトリオ「贖罪」 (1882)
 La rédemption
オラトリオ「死と生」 (1884)
 Mors et vita
オラトリオ「アッシジの聖フランチェスコ」 (1891)
 Saint Francois d'Assise

●宗教音楽
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ナザレのイエス (1856)
 Jésus de Nazareth
おお、救いの生け贄よ (1856)
 O salutaris hostia
※同名の曲がいくつか存在する。
主をたたえよ (1856)
 Laudate Dominum
アヴェ・マリア (1859) ※伴奏は大バッハの『前奏曲 ハ長調 BWV846』の旋律を流用。グノーの完全オリジナルではない。
ノエル、修道女の歌 (1866)
 Noël, chant des religieuses
スターバト・マーテル (1867)
男声三部合唱のためのミサ曲 (1853)
聖セシリア荘厳ミサ曲 (1855,64)
 Messe solennelle à Sainte-Cécile
ミサ・ブレーヴェ ハ長調 (1872)
イエスの聖なる心のミサ曲 (1876)
 Messe du Sacré-Cœur de Jésus
4声のための葬送ミサ曲 (1883)
 Messe funèbre à quatre voix
ミサ曲第3番 (1882) ※どの曲を基準にして「第3番」としているのかは不明。
ミサ・ブレーヴェ第7番 (1890)
レクイエム (1893)

●舞台音楽
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オペラ『サッフォー』 (1851)
 Sappho
オペラ『血まみれの修道女』 (1854)
 La nonne sanglante [CPO 777 388-2]
オペラ『いやいやながら医者にされ』 (1858)
 Le médecin malgré lui [Walhall Eternity Series WLCD0345]
※左記の盤は1961年の録音。
オペラ『ファウスト』 (1859)
 Faust
※最も成功を収めた作品。1868年にバレエ化(グノー自身の編集ではないとも)。現在はバレエ組曲版の演奏機会が多い。
オペラ『鳩』 (1860)
 La colombe
オペラ『フィレモンとボシス(ピレモンとバウキス)』 (1860)
 Philémon et Baucis
オペラ『サバの女王』 (1862)
 La reine de Saba
オペラ『ミレーユ』 (1864)
 Mireille
オペラ『ロメオとジュリエット』 (1867)
 Roméo et Juliette
※ジュリエットのワルツ『私は夢に生きたい』が特に有名。
オペラ『サン=マール』 (1877)
 Cinq-Mars [Ediciones Singulares ES1024]
オペラ『ピエール親方』 (1877-78)
 Maitre Pierre
※未完のまま放棄。没後にサン=サーンスが手を入れ、1939年に終幕部分のみ初演。
オペラ『ポリュークト』 (1878)
 Polyeucte [Dynamic CDS474]
オペラ『ザモラの貢ぎ物』 (1881)
 Le tribut de Zamora [Bru Zane BZ1033]
バレエ音楽『舞踏会の思い出』 (-)
 Souvenir d'un bal
※1896年初演。どこまでグノーが関わっているのかは不明。
劇音楽『ウリッセ』 (1851)
 Ulysse
劇音楽『町人貴族』 (1856)
 Le bourgeois gentilhomme
劇音楽『2人の王女』 (1865)
 Les deux reines
劇音楽『ジャンヌ・ダルク』 (1873)
 Jeanne d'Arc