Bizet, Georges (born Bizet, Alexandre-César-Léopold) (ビゼー、ジョルジュ)
France / 1838.10.25 Paris  -  1875.6.3 Bougival
**[19世紀フランスを代表するオペラ作曲家。幼い頃から神童ぶりを存分に発揮し、9歳でパリ音楽院に入学、19歳でローマ大賞の栄冠に輝いた。]



●管弦楽曲
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交響曲 ハ長調 (1855) [Orch] ※1933年発見。初演は1935年2月26日。フェリックス・ワインガルトナーの指揮による。
交響曲「ローマ」 (1860-71) [Orch]
 Roma Symphony
※交響的幻想曲『ローマの思い出』のタイトルで初演。改訂を繰り返したものの、結局ビゼー自身満足の行く形で完成できなかった。
序曲 イ長調 (1855) [Orch]
序曲「祖国」 (1873) [Orch]
 Patrie

●ピアノ曲
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4つの前奏曲 (1854)
ノクターン第1番 ヘ長調 (1854)
無言歌 ハ長調 (c.1860)
ラインの歌 (1865)
 Chants du Rhin
演奏会用半音階的変奏曲 (1868)
 Variations chromatiques de concert
※グレン・グールドの録音がある。1933年にフェリックス・ワインガルトナーが管弦楽編曲。
ノクターン第2番 ニ長調 (1868)
子供の遊び (1871) [Pf(4Hands)]
 Jeux d'enfants
※全12曲。管弦楽版あり。

●合唱曲
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カンタータ「クロヴィスとクロティルデ」 (1857)
 Clovis et Clotilde
※ローマ大賞受賞作品。1988年再発見。
テ・デウム (1858)
交響的頌歌「ヴァスコ・ダ・ガマ」 (1859-60)
 Vasco de Gama

●舞台音楽
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オペラ『医者の家』 (c.1855)
 La maison du docteur
※上演も出版もされず。ピアノスコアから管弦楽編曲が行われ2012年初演(演奏会形式?)。
オペラ『ミラクル博士』 (1856)
 Le docteur Miracle
※1857年初演。ちょうど100年後の1957年ロンドンにて蘇演。
オペラ『ドン・プロコーピオ』 (1858-59)
 Don Procopio
オペラ『女司祭』 (1861)
 La prêtresse
※未完。
オペラ『太守のグスレ』 (1862)
 La guzla de l'émir
※初演直前でキャンセルされそのままお蔵入り。現在に至るまで一度も上演されていない。
オペラ『イヴァン4世』 (1862-65)
 Ivan IV
オペラ『真珠採り』 (1862-63)
 Les pêcheurs de perles
※特に第1幕のアリア『耳に残るは君の歌声(ナディールのロマンス)』が有名。アルフレッド・ハウゼ編曲のイージーリスニング版『真珠採りのタンゴ』も耳にする機会が多い。
オペラ『美しきパースの娘』 (1866)
 La jolie fille de Perth
※有名な『アルルの女』の『メヌエット』はこのオペラからの流用。日本では1971年に『セレナード』が「みんなのうた」において『小さな木の実』のタイトルで放送された。なお、『小さな木の実』の歌詞は原曲からかけ離れたオリジナル。
オペラ『トゥーレの王の杯』 (1868-69)
 La coupe du roi de Thulé
※未完。断片のみ。
オペラ『ジャミレ』 (1871)
 Djamileh
オペラ『ドン・ロドリーグ』 (1872)
 Don Rodrigue
※未完。
オペラ『カルメン』 (1873-74)
 Carmen
※現在においてはビゼーの代名詞とも言える代表作。人気が高まろうとした矢先にビゼーが急逝したため、以降エルネスト・ギローが改訂を担当した。『闘牛士の歌』『ハバネラ』がとりわけ有名。
劇音楽『アルルの女』 (1872)
 L'Arlésienne
※管弦楽組曲が2つあるが、第2組曲はビゼー没後にエルネスト・ギローがまとめたもの。先述のとおり、有名な『メヌエット』は『美しきパースの娘』からの流用で本編には登場しない。